エイバックズーム
外国出願を見据えた
日本語クレームドラフトの実務
電気・機械系のクレーム作成ワークブック
2013年11月初版発行
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[価格]4300円(+税)
[出版社]
株式会社エイバックズーム
    A5版420ページ
ISBN978-4-901298-13-1
C3032
直送別途送料:400円
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<目次>
  推薦のことば はじめに
第1章 クレームドラフト入門
 第1節 クレームの一般原則
 第2節 クレームドラフトの手続き
第2章 構成要件列挙型クレーム作成の実務
 第1節 構成要件列挙型のクレームの詳細
 第2節 構成要件の「特徴の記載」の内容の原則
 第3節 上位概念化に関する注意事項
 第4節 下位概念、クレームの展開
 第5節 システムと構成装置、
  完成品と部品、本体装置と消耗品
 第6節 発明の単一性・シフト補正の禁止
 第7節 機能的クレーム
 第8節 他者からの無効の攻撃
        に強いクレームとは?
 第9節 クレーム作成の手順の具体例
 第10節 (補遺)米国における機能的
         なクレームについて
第3章 クレームドラフト演習
 第1項〜第10項(演習:10問)   索引 
                      共著者のご紹介
酒井 將行 弁理士
 1987年から三菱電機株式会社にてマイクロ波デバイスの開発に従事した後、1996年弁理士試験合格。大阪の深見特許事務所にて、1994年より17年間、国内外の企業をクライエントとして、電気・電子・ソフトウェア分野の出願、審判の他、判定、鑑定、訴訟などの特許実務に従事。
 主な著書として「外国特許実務を考慮したクレームと明細書の作成」(経済産業調査会:2009年)のソフトウエア分野を担当。2011年より、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の知的財産担当部長を務める。
森すみ子 カナダ/米国弁理士
(Canada/U.S. Registered Patent Agent)
 1998年に日本弁理士試験合格。深見特許事務所(大阪)にて電気・電子・ソフト ウェア分野の出願および審査応答にたずさわる。
その後、カナダに渡り、カナダ弁理士資格および米国弁理士資格を取得。
 現在、Gowling Lafleur Henderson LLPのオタワ支部にて、知的財産部門のハイテクグループに所属。
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【推薦のことば】           本書を特許に関わるすべての方々にお勧めします
                                                         奥山 尚一

 特許に関わる仕事をしている者にとって、特許クレームのドラフティングは永遠の課題である。
 それは画家や彫刻家にとってデッサンにあたるもので、クレームを作成する者だけではなく、侵害訴訟や鑑定においてクレームを読み解こうとする者、弁理士が作成したクレームをチェックする立場にある技術者にとっても同じである。
 特許クレームが難しいのは、それが現実に使われる技術そのものを表現するものではなく、特許法によって保護の対象となる「発明」と呼ばれる抽象的な技術的思想、つまりアイディアを、言葉を駆使してうまく表現しようと特許の世界で独自に開発されてきたものだからである。
 私はよく「娑婆と特許の世界は違う」といっているが、日本語でも英語でも、クレームには独特の文法があって、それは普通の文法とは全く異なっている。クレームでの物と方法の表現の使い分けなどその最たるものであろう。まず、その文法の特殊性を学ばなければならない。その上で、発明者が考えた具体的な「発明」に正面から向き合って、それを特許法によって保護される「発明」に昇華させていくが、その際には、いくつも考えなければならない事項がある。

 本書においては、冒頭からまず核心に入っている。第1章、第1節はクレーム作成の上で考えなければいけない4つのポイントで始まる。すなわち、(1)クレームは他社製品もカバーする必要がある、(2)権利行使のことを考えろ、(3)無効の主張に耐えうるものでなければいけない、(4)外国語への翻訳を考えろ、の4点である。そして、たくさんの例を交えながら、クレームの基礎的文法を丁寧に解説している。第2章では、さらに実践的に細かい文法と決まり事を解説していく。最後の第3章では、第1章と第2章にある豊富な実例に加えて、10個の演習問題がある。これは、クレームドラフティングを教授する者にとっては格好の題材となろう。
 また、本書の特徴として、最新の傾向と特許法の直近の改正にも対応していることがあげられる。たとえば、平成25年7月から使われることになった単一性とシフト補正に関する改訂審査基準や、同年5月の米国CAFCによるCLSバンク事件における大法廷(en banc)判決さえも詳細に解説されている。特許法や特許出願の審査基準の改正も頻繁に行われるが、実はクレームのスタイルにもはやり廃りがあって、今回新たに書き起こされた本書は、直近の状況をよく反映していることが見て取れて、安心して読み進むことができる。

 私も特許の仕事をするようになって25年ほど経った。自らの能力もいまだに発展途上であると感じるが、外国でクレームドラフティングを教えることもあるし、日本の大学でも教えたりする。生徒に課題を与えるといまだに新しい発想を発見することがある。
 本書は、初学者の方々にとっては、本当の入門のところから、おそらくはその後4,5年はかかる独り立ちの時までのよいガイドになってくれるだけの奥行きを持っている。また、既に経験豊富な方々にとっても、クレームドラフティングの現状を再確認する上で、一読をお勧めする。また、上にも触れたが、クレームドラフティングを教えようという方々にとって、その豊富な例と演習問題、わかりやすい解説が、おおいに参考になると思う。
 特許に関わるすべての方々に本書をお勧めする所以である。
                                                   2013年11月
                                     (弁理士 久遠特許事務所共同代表 前日本弁理士会会長)


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